こんにちは。
毎日更新という方針も、順調に、それでいて徐々に崩壊しつつある中にあって恐縮ですが、本日もよろしくお願いいたします。
誰かが何かを続けようとした時、徹底的に自分を厳しく律するタイプとか、敢えて逃げ道を作るタイプとか、人によって色々あると思いますが、ぼくは完全に後者というか、逃げ道を作りすぎて破滅するパターンが多いので、どうにかして気をつけたいと思います。
(例によって具体的策はない)
続けることが大事なのではなく「続けられる方法でやるのが大事なのだ」と思っています-原口證
めっちゃええこというやん!とつい引用してしちゃったけど例によって誰だかよくわからない…。
というわけで、祖母の誕生日祝いにつき鎌倉二階堂エリアの隠れ家中華料理屋さんに父に連れられ伺いました。
中国精進料理 凛林 (チュウゴクショウジンリョウリ リンリン) - 鎌倉/中華料理 [食べログ]
二階堂といえば、竹寺こと報国寺や、石窯ガーデンテラスで有名な浄妙寺、さらには護良親王を祀った鎌倉宮など、ある種通好みの観光名所が点在する大人のエリア。
駅からかなり遠いので、ケタタマシイ観光客はそれほど多くなく、雰囲気も落ち着いていて過ごしやすいです。
こちらのお店も例外ではなく、山裾にひっそりと佇む様子はまさに隠れ家で大人な雰囲気。
しかも完全予約制なので待たされることもなく、落ち着いて食事できるのが嬉しい。
この日は平日ということもあり、ランチタイムは我々のみでした。
ちなみに、予約はだいたい1ヶ月前から可能、とのこと。
そんな凛林さんで今回頂いたのは以下。
ランチは月替わりで、基本は御膳形式で供され、要望に応じてアラカルトとなるようです。
- 葉月昼御膳 ※詳細は後述
家族連れにもかかわらず当然のように昼から紹興酒ボトルでいっちまっているあたり、やっぱ飲兵衛(もといアル中)って遺伝するんすね〜。やむなし。
【葉月昼御膳】
目移りしてしまうほどの豊富な品数と彩り…!
精進料理店を謳うだけあって、見るからにヘルシーなのも嬉しいです。
せっかくのブログだし、これらを十把一絡げに「おいしい!」の一言で片付けちゃうのももったいないので、一品ずつ振り返らしてくださいね。
(ダメって言われても振り返るのはお約束)
■夏野菜と豚ロースの炒め
下味をつけて揚げた豚ロースと野菜を甘酢あんでまとめてあります。酸味も油分も程々で疲れた胃にも優しい一品。
サクサクしたクルトンとふっくらした蟹身の食感の対比が楽しい。塩味でさっぱり。
■川海老の香り煮
おせちに入ってる海老の艶煮を思わせる甘辛味。噛み締めると甲殻類特有の味が滲み出てきます。
決してパサつかず、あくまでしっとりしていて美味しいです。胡麻だれにこれといった特徴はないものの、誰もが想像するあの胡麻だれ味はやはりホッとしますね。
■カニ身の煮こごり
こちらは残念ながらあまり記憶に残っていない…とはいえ、蟹身がたっぷり入っていて贅沢ですね。
■花切りイカのチリソース
火を入れると菊花のごとくほぐれるように、イカに細かく包丁が入っています。
見た目の楽しさのみならず、包丁のおかげで柔らかいし味もよく染みているので、薄味なのに満足度たっぷり。祖母も喜んでましたが、お年寄りにいいだろうなあ。
■くらげと大根の和え物
定番ですが、コリコリさっぱりしたクラゲの食感が箸休め的に嬉しい。
■鶏団子と冬瓜の壺蒸スープ
湯(タン)と鶏団子、冬瓜を容器ごと蒸し上げたこちら。
味わいが、とにかく優しい…です。
冬瓜と鶏むね肉だと優しくなりすぎるところを生姜がキリッと引き締めてくれるあたり、夏バテおじさんには最高なスープですね。
■玄米
ご飯は白米と玄米からどちらかを選択可能。
健康意識高い系男子のぼくはもちろん玄米をチョイス。よくあるバサバサ玄米ではなく、噛み締めると旨味もあります。
■杏仁豆腐
ここまでの料理もそうなのですが、こちらの器はどれもカワイイです。聞くと、陶磁器はすべて自家製なんだとか。
杏仁豆腐の白と器の青が目にも嬉しい一皿でした。
ここまでがお昼御膳。
総じて優しい味わいで、中華は味が濃いというイメージから敬遠しがちなぼくも、80代半ばを迎える祖母も、ペロリといただけました。
想像以上にお腹もスッキリしているってんで、続いて追加注文のアラカルトメニューをお願いすることに。
一部の特別料理を除いては、800円程度からのお手頃価格だし、御膳同様あっさりめの味付けなので、御膳をいただいた後に色々注文してシェアするのも楽しいかもしれないですね。
■フカヒレの姿煮
祖母の誕生日祝いということで、父によるスペシャルオーダー。
なので、さすがに値は張りますが、高級店のそれに勝るとも劣らないスープの味はさすがに悶絶モノでした。
この日のフカヒレは型が小ぶりにつき特別に二枚とのことでしたが、繊維の一本一本がプリプリしていることからも戻し加減は文句なく、遜色ない美味しさでした。
おばあちゃん…誕生日おめでとう…(そんでありがとう)
■焼き餃子
やっぱり日本人にとっての中華料理といえば焼き餃子。
(あえて本場では水餃子が主流という定説には言及しない)
こちらの焼き餃子は大ぶりで皮もモチモチな食べ応え抜群タイプ。
それでも餡は野菜が多めでジューシーな味わいで美味しかったです。
と、餃子も食べ終わったところでめでたく紹興酒のボトルも空いたってんで、名残惜しくも(ようやくともいう)ここらでおひらきに。
今回は父にご馳走になったこともあり、正確なお会計は定かではないですが、昼御膳1人前2500円、ドリンク1人前700〜1000円という価格帯を鑑みるに、一人当たり5000円くらいでしょうか。
ランチとしては少し痛いものの、これだけ上質な中華のコースを頂いたとなればむしろお手頃と言えるかもしれません。
というか今回はご馳走になっちゃったので、金銭感覚がどうかしちゃっているところもありますが、それを加味してもやはり自腹ででも再訪したいお店だと思います。
どうもご馳走さまでした。
余談ですが、祖母には母と共同で、キタムラのバッグをプレゼントしました。
続く
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