こんにちは。
ブログ開始序盤にあんまり縛りを設けすぎると後々苦しむことは目に見えているので適当にやろうと開き直ってからの一発目です。
なんとなく料理記録と外食記録を交互に更新していきそうな雰囲気を醸し出してからの連続外食記録…!
人の世に生きる以上、サプライズは常、ってことで、どうぞご了承ください。
Life is full of surprises. -世界一有名なビーグル犬
なんとなく、誰かの台詞を引用しておけば話題の転換をしやすいことに気づきつつある。
ということで、今回は吉祥寺の超がつくほどの有名店、肉山さんに伺いました。
予約が取れないことで有名なこちらのお店、なんとわたくしどうしたことか、今回で本年3回目の訪問となります。
吉祥寺近辺で生まれ育っておきながら10年弱ものあいだ、行きたくて行けなくて、最も近くて遠い存在だったはずの肉山なのに、浮世の縁ってのはかくも不思議なもんですね〜。
これだけ連チャンで通うと当然、有り難みってのはある種なくなってしまうのですが、味は疑いなく、かつ間違いなく美味しいので、一応記録として残させていただきますね。
そもそも肉山さんというのは、一言で言うと、5000円のおまかせ肉料理コース一本の肉料理店です。(一言か?)
ドリンクはソフトドリンク・アルコールともに600〜1000円程度で、吉祥寺としては平均的な価格帯。
※ちなみにカード不可です。ぼくは初回来店時に現金ギリで肝がコールドスリープしたのでご注意くださいね。
特殊なのが人気店ならではの独特な予約方式で、基本的には以下三つの方法があります。
- 肉山のFB公式ページでの席募集告知にいち早くリプライする
- 予約枠ホルダーの知り合いに頼む
- 来店時に次回分を予約する
まあ、普通は「1.肉山のFB公式ページで空席募集告知にいち早くリプライする」で予約しますよね。
完全なる運ゲーですが、店主の光山さんが特別扱い嫌いおじさんとしても有名なので、公平性は担保されていると思われます。
「2.予約枠ホルダーの知り合いに頼む」なんて人に頭を下げるのが苦手な人はまっぴらだろうし、「3.来店時に次回分を予約する」にいたっては十分条件が1.と2.である時点でほぼ無理だ。(ガバガバ暴論)
てなわけで個人的には「1.肉山のFB公式ページで空席募集告知にいち早くリプライする」を推したいとおもいます。 ※個人の見解です
運ゲーとはいえ、空席募集が出やすい時間帯を押さえておき、集中的に公式ページをウォッチするだけでも、成功率は飛躍的に向上する(気がする)のでオススメですよ。
(個人的にネットストーカー戦術と呼んでます。)
空席募集が出やすい時間帯ってのもまちまちなので参考程度になりますが、大体以下のような感じですかね。 ※個人の見解です
- 当日分:10:00〜10:30、15:00〜16:00
- 翌日分:15:00〜16:00、22:00〜23:30
(もしこれで予約できたら御礼なんて別にいらないのでお寿司でも奢ってください。)
いや、範囲、広くね…?
という声が聞こえてきそうですが、まあ、そのへんは、予約困難店ってんでね、ご容赦くださいね。
いつのまにか肉山攻略サイトみたいになってしまいましたが、閑話休題。
そんな人気店・肉山さんで今回いただいたのは以下の通り。
これで5000円ってのは、吉祥寺でもなかなかない費用対ボリュームだと思います。
そら人気出るわな〜という印象。
そんな肉山さんのおまかせコース、各皿の詳細とビジュアルに続きます。
■キムチ、プチトマト、各種調味料(と、プレミアムモルツ)
入店時にはすでにセッティングされている三点セット。おかわり自由ではないので注意。
調味料は左から特製粒マスタード、柚子胡椒、コチュジャンです。
なお、肉にはドライなぞ必要ないと言わんばかりにビールはプレモル一択です。山岡士郎です。
(山岡の旦那、エビスじゃなくてごめんね)
■肉のパテ
これといった特徴はないものの、一切れに肉がギュっと詰まっていて普通にオイシイ。パテなのにギュッギュッと肉を噛み締める快感が嬉しいです。
香辛料のおかげか臭みもないので食べやすい。
辛くないはずの万願寺、今回はピリッと辛い個体に当たりました。これは…吉兆?
青臭さ心地よく、食欲が刺激されますね。
■豚ロース
ヒレなんて年取ってから食べればいいのよと荒川夫人に言わしめるように、脂の旨味というイメージがつきまとう豚ロース。
そんな固定概念とは裏腹に、こちらの豚ロースの主役はあくまで赤身で、脂がうまくコクをプラスしてくれています。
なんという自己犠牲精神…!かくありなん。
■赤牛ソトモモ
牛肉パートに突入からの一発目がこちらのソトモモ。
人間でいうと大腿二頭筋あたりでしょうか。
部位が部位だけにサシは入っていないけれど、固めの身を噛みしめると赤身ならではの旨味が滲み出てきます。
野趣を感じるゆえにスパイスが欲しいところですが、粒マスタードは酸味が強すぎるので甘味主体のコチュジャンで頂くのが◯。
■知多ハイボール
ビールで喉も落ち着いたので知多のソーダ割りにチェンジ!
あとで気づいたけど、知多ハイボールのちょっと甘ったるい芳香(褒め言葉)とさっぱり感が肉コースには一番合う気がしました。
次回はこちらで通そうかしら。
■岩手県産短角牛ソーセージ
パテ同様に肉肉しく、噛むと肉汁たっぷりなソーセージです。
まるでよくできた小籠包みたいだ…。
(なんか今日美味しんぼネタ多いな)
ハーブが練りこまれているので独特の香りがしますが、上述の知多のアロマっぽい、少し甘ったるい香りがとっても合います。
■トンカツ
ここで変化球的にトンカツが飛んできました。
脂の乗りと柔らかさからして、部位は肩ロースと思われる。
ここでトンカツ?重たくね?
と一瞬采配を疑うも、パン粉が細かめなので口当たり軽く、かかっているウスターソースがフルーティでサッパリしているので、存外ペロリといただけました。
■エリンギ
まあ一旦休んでけやと言わんばかりにここでエリンギ一本焼きの登場です。
昔どこかで誰かに肉山の感想を聞いた時、肉そっちのけで、
「エリンギが美味しかった…」
と言っていたのでちょっとだけ期待していたのですが、個人の感想としては別に普通でした。
オリーブオイルと塩で味付けしてあり、美味しいは美味しいのものの箸休めとしては若干しつこい。
提供タイミングが少々難解な一皿でした。
■赤牛のカメノコ
赤牛第二弾はカメノコでした。
有名なシンシンの一部で、人間でいうと大腿四頭筋あたりでしょうか。
この牛さんの特徴なのか、こちらもサシ自体は少ないです。が、見た目以上に脂は乗っていて、こってりしています。
一言でいうと、さっぱりしているのにこってりしていて美味しい。
突如語彙喪失したかのような物言いですがそのくらい美味しかった。
赤身に伴う脂の味。脂は決して主役でない。
故に全くしつこくない!
この日一番好きな部位だったかもしれません。
■赤牛のマルカワ
続いて赤牛シリーズのマルカワ。
こちらも人間でいう大腿四頭筋あたりに該当しますが、特にそのなかでも外側の部分とのこと。
これまでのお皿より焼きが強いのか、外側がこんがり焼かれています。
そのため、歯を立てるとサックリした歯ごたえ。繊維を噛み切る快感と相まってこれはこれでオイシイ。
油分はほぼ無く、サッパリとした味わいがこのタイミングでは嬉しいです。
なんだか骨髄を噛み締めたときのような味の濃さを持っていて、知多ハイボールが進みます。
■口直しのきゅうり
さあ肉も残り一皿でラストスパート!
ってところで最後の箸休めとして供されるキュウリです。ウリ科特有の清涼感で口の中さっぱり。
■熟成ランプ
いわずと知れたランプ肉。
人間でも美味しい大臀筋ですね。
(カニバル的発言になっちゃった)
ラストなだけあって、きめ細やかさと味の濃さはこの日随一。
赤牛特有の噛みごたえはあるものの、繊維が柔らかいので歯に馴染む。
マルカワ同様、火の入りはわりかし深く、香ばしさが際立ちます。味が濃いのでこれはこれでよいのかもしれないですね。
(わざとなのか事故なのかは定かではないので、いったんわざとということにしておく)
■締めのカレー
肉山での締めは、卵かけご飯か特製カレーを選べるのですが、この日はお腹に余裕があったこともあり、特製カレーをチョイス。
こちらのカレーはオーソドックスな欧風タイプ。
辛さはそれほど強くなく、コクたっぷりの優しい味わいは締めとしてはベストチョイス。
肉の切れ端がブチ込んであり、それらはホロホロとろとろに柔らかくて美味しいですよ。
締めをいただいたところで、名残惜しくもこの日のメニューは以上ですとのことで、めでたくごちそうさまでした。
(個人的には口直しのデザートなんぞが欲しいところだけど贅沢は言うまい)
いやー、美味しかったなあと満足しつつ、次回予約をお願いしてこの日はお開きに。
ちなみになんと次回予約は最短で2019年4月とのことでした。商売繁昌〜。
お腹いっぱいなうちの犬
いかがでしたでしょうか。
正直ぼくは先述の通り、今年だけで3回目ということもあり、感動はそこまで…だったのですが、やっぱり美味しかったなあという印象です。
なかなか値段の受け取り方っていうのは人によって違うので一概には言えないけれど、吉祥寺を見渡してもこれだけお得感を覚えるお店ってのも珍しいのではないかしら。
もし、本投稿をご覧になって少しでも気になった方がいらっしゃいましたら、ぜひ上述の方法で予約チャレンジしてみて(あと成功したらお寿司ご馳走して)くださいね。
それでは、本日も駄文をご覧いただき、ありがとうございました。
続く