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食に興味を全振りした若造サラリーマンによる食ブログ

【料理日記】アイナメ尽くしで酒盛りな夜

こんにちは。

 

今朝方、某朝の情報番組をみていると、食べログヤクザなるものが特集されておりました。

 

なんのこっちゃいという感じだけれども、なんでも食○ログだのぐるな○だの、飲食系SNSにおける表現の自由を盾に飲食店で傍若無人に振る舞う連中のことを指すスラングなんだとか。

 

行ったこともない店を酷評したり、店主の容姿を嘲るような物言いをしたりと、聞く限りにわかには信じがたいような振る舞いを見せるという食べログヤクザ

 

でもまあ、個人的な所感としては、こういうヤツいるんだろうなあと感じるのもまた事実。

というのも、たしかに腹立つ店や店員というのは確かにいて、悪口のひとつもボヤキたい気持ち、とてもワカルんですよね。

 

もはやSNSの特性上、主観的な意見が蔓延るのは避けられないと割り切って、一人一人が妄信的に食べログを鵜呑みにしてしまいがちな姿勢を改めて、参考程度に留められるようになるしかないんじゃないかなと思う今日この頃です。

 

ネガティブ陰キャ気質が災いしてついぞ厭世的になってしまいましたが、食べログ狂想曲はそろそろ終わりにして、人の意見をうまく取り入れつつ、好きなものだけを追い求められたら、それって素敵ですよね。

 

一方、一部グルメブログと化しかけている当ブログについては食べログじゃなくて個人ブログだから別に何言ってもオッケーじゃね?とかいうクラスのバカ男子がやらかしそうな揚げ足取りはせずに、伺ったお店および頂いた料理と食材のすべてに真摯に向き合ってまいりたい所存です。

 

決定を下すときに、「他の人はどう思うだろうか」ではなく「自分は自分自身をどう思うのか」と問うようにしましょう-トーマス・S・モンソン

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というわけで、時事ネタを絡めた決意表明および宣伝はこの辺にして、本日の主題に移りたいと思います。

 

始め方が始め方だけに外食日記もボロが出かねないってんで、今回は料理日記、それも過日のアイナメ尽くしパーリナイについて書いていきたいと思います。

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そもそもアイナメってのは、なかなか一般家庭の食卓に上がることは少ない、いわゆる高級魚に分類される磯魚です。

漢字表記はいくつかあって、鮎魚女、鮎並、愛魚女と、いずれもどこか艶かしいセクシーさが漂います。

 

平均的な全長は30〜40センチほどで、大きいものだとなんと60センチにも達するんだとか。

 

今回は訳あって青森を訪ねた折、魚を豊富に取り揃えているショッピングモールを訪れたところ、30センチ程度の新鮮なアイナメが1000円ちょっとで売られているのを発見したってんで、すかさず購入。

東京で買えば小売価格2000円はいくことを考えれば、とってもお得な出会いですね。

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ちなみに青森での呼び名はアブラメアイナメくださいって言っても絶妙に通じなくてひとしきり苦労したのは内緒

 

そんなアイナメを使って、今回作った料理はこちら。

 

例によって何と無く想像つくような料理ばかりにつき詳細レシピの説明は控えますが、ビジュアルと詳細は以下の通り。

 

アイナメの握り

アイナメの刺身

ミョウガの味噌焼き

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アイナメを三枚に下ろして、半身はまず握りと造りにしてみました。シンプルにわさび醤油でいただきます。

磯魚なのにいわゆる磯臭さはなく、スッキリしていて、適度に脂も乗っている…というより、白身にしてはトップクラスの脂の乗り具合。プリプリシコシコの歯応えと相まって、白身魚の醍醐味が味わえます。

 

なかなかにインパクトのある味わいということで、付け合わせには同じくインパクト重視でミョウガの味噌焼きを作ってみました。

 

半分に割ったミョウガに、味噌・みりん・砂糖・酒を混ぜて作った合わせ味噌を塗りつけて、オーブントースターで表面を焼くこと3分間。舌がリフレッシュされて、また新たな気持ちでアイナメが頂けますよ。

 

せっかくなので、お酒は青森は弘前市の銘酒・豊盃でいってみたいと思います。

地の魚には地のお酒、とはよく言ったもので、口に含むとアイナメの旨味が膨らんでうっとりもの。

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アイナメの山椒焼き
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ここでひとつ趣向を変えて、焼き物にいってみます。

アイナメは皮がうまい、というのはご存知の方も多いかと思いますが、刺身で頂くにはいささか分厚く固いので、山椒を混ぜた幽庵地に漬け込んで焼いてみました。

ちなみに幽庵地は、醤油:酒:味醂を1:1:1の割合で合わせて拵えております。

 

幸いにも皮パリパリで身はほっこり、という絶妙な焼き加減に仕上がったため、皮それ自体はもちろん、皮目と身肉の間の脂身も十分に味わえたのが嬉しいところ。

 

地に混ぜ込んだ山椒の香りが爽やかで、いくらでも食べられそうです。

豊盃を合わせてみると、ふくらみのある温か味を感じさせる風味がアイナメとドンピシャで、なんだかリッチな味わいです。

 

アイナメの造り スダチ

アイナメの握り スダチ

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と、ここで切り身が余ったので造りを追加。

先程は醤油でいただきましたが、今回は淡白な白身の味わいを活かすため、スダチ塩でいただきます。

 

今回のアイナメはなかなか脂が乗っていることもあり、ともするとダレてしまいそうなところですが、スダチの酸味のおかげで味が引き締まるとともに甘みも際立つので、より美味しくいただけますよ。

 

握りも同じく追加して、スダチ塩で食べてみる。

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スッキリとした味わいのもと頂けるのは刺身と同じくである一方、シャリと合わさるとアイナメの旨味がなぜか強く感ぜられます。

日本酒といい、握りといい、米の力の偉大さを思い知りますね。

 

 

いかがでしたでしょうか。

質の違いはあれど、お店で頂くのに比べれば驚くほど安く頂けたと思います。

 

たとえ高級魚でも、ノドグロみたいな桁外れのものを除けば、おうちで捌いてみれば意外と手が届くので、ぜひ試してみてくださいね。

 

料理ができると節約に繋がるだけでなく、料理にかかる手間も理解できるので、冒頭で述べたような食べログヤクザに堕ちることも防げるのではないでしょうか。

 

そんなことからも、当方に置きましては、今後も料理を頑張る皆様を応援してまいります。

 

謎の表明をしたところで、本日もお開きとさせていただきたいと存じます。

 

それでは、駄文をお読みいただき、

ありがとうございました。

 

 

続く

 

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